この週末は、おもちゃをお選びいただきながら「できるかしら」という気がかりのお話しをいくつかお伺いしました。
積木、できるかしら。
パズル、できるかしら。
ひも通し、できるかしら。
そして、うちの子、まだできないんです、というご心配も。
積木は積んで何か具体的なものを完成させることだけが「できる」ではないのかも、パズルも、型どおりにピースを元に戻せることだけが「できる」ではないのかもしれないですね、というお話しをしながら、お子さんたちが、おもちゃとどう関わるか、ご一緒させていただきました。
積木をつかんで高く持ち上げて「おぅ」って言ってくれた。これも、その方が「積木でできた」嬉しいこと。その手をぐーっと伸ばしてくれて、くれるのかな?と思ったら見せてくれただけ。それもできること。積木でできることが実はたくさんあって、ひとつずつやってますよ、できてますよ、という視点でもう一度見ると、できることがたくさんということに気づきます。そうこうして、10分もしないうちに初積木二個重ね。あら、積んでしまいましたねって、子どもさんもお家の方もさらに嬉しくなりました。
店内のおもちゃはなかなか懐が深く、そのときにできることに寄り添ってくれます。「できるかしら」を「これができてる!」に変換してみると、見ていることもとても楽しくなってきます。おもちゃは、細かいとか尖っているとか、危険なところは年齢相応に注意していただけたら、あとは、まだはやい、もうおそい、できる、できない、なんかはもっと柔軟になります。自分の「できる」に気づいてもらえた子どもさんのにっこにこ笑顔に感動してくださったお母さんの様子がとっても嬉しいのがおもちゃ屋です。