積み木遊びに正解や王道があるわけではないと思っています。(と言っても、投げたり踏んだりするのは論外だと思いますし、おままごとで食材に見立てるなら、より適したものがあればそれを用意してあげたほうが良いとは思うので、正解はないとは言っても積んだり並べたりという遊びに使ってほしいという願いはあります。)
同じ白木のレンガ型積み木でも、その1ピースは大きなものを構成する1パーツとなることもあるし、それ自体に意味をもたせることもあるでしょう。
大きなものを構成する1パーツという使い方は、保育現場で、テーマを持った活動を積み木で表現する展開において見られることがよくあります。
また、それ自体に意味があるというのは、例えばそのとき行われている積み木遊びの世界で、ひとつの積み木は屋根として、壁として、道路として、役割を持ってそこにあるということです。
今、子どもは積み木のどんな世界の中にいるのかによって、加えてあげるものが変わってきます。どんどん大きなものを作りたいのであれば、同じ積み木の数を増やしてあげるとその要求に応えることができるでしょう。
ワンサイズのレンガではどうしても表現しきれないことに困難を感じていたら、倍尺、3倍尺の長い積み木や、立方体、円柱、アクリル積み木がそれを助けてくれるかもしれません。
また、ミニカーや動物、色のある積み木があればいろんなお話がわいてくるような積み木遊びもあります。
積み木でよく遊んでいるようだ、では次は何を足してあげたら良いだろう、と思ったとき、積み木遊びをしている子どもの頭のなかにはそのとき何が広がっているのか汲み取ってみると必要なものが見えてくるかもしれません。積み木に限らず遊びの展開とはそういったことで、自由遊びを中心に据えた保育現場では、保育士は常にそのことを考えているのですが、これはご家庭でも実践していただくことができます。
積み木はぜひ経験して欲しい遊びであり、また見ていると本当におもしろいです。店内でも、玉の道づくりまで含めるとかなり積み木の割合が高いですが、いろんなサンプルがありますのでどうぞご覧になってみてください。