店内においてあるこの小さな椅子、ブロック社の乳児椅子です。
普段はこの机のそばに置いています。
これは、置いてあると座りたくなり、座ると落ち着いてしまう魔法の椅子ではないか、と私は思っています。
ブロック社の保育椅子は、子どもが座って活動するためにあらゆることを考えて完成されているおすすめの椅子です。主に保育施設で取り入れられており、特に集団に合わせた仕様となっています。
サイズ展開は、乳児椅子は高さが2cm刻み、幼児椅子も3cm刻みになっており、成長してもぴったり足がつく高さのものを選んでいくことができます。この足がつくということが落ち着いた活動にはとても大切なことで、土台しっかりと根本が固まっていると、上半身も安定します。
背もたれの角度や椅子の奥行きは、子どもが快適に座れるようにデザインされています。大人が椅子にこだわるように、子どもも、感覚的に心地よい椅子というものはわかっているようですよ。
丈夫です。またメンテナンスがし易い塗装がされています。なにより美しいです。
そんな椅子ですが、クリスマス期、このテーブルではワークショップを開いたり、ゲームを試してみたりと、大きい人が座卓として使う出番が多くなり、椅子はちょっと別の場所に移動してもらうことになりました。
それでひとまずここに置いたのですが、
なんだか以前よりここに気配を感じる?!
気がつくとこちら向きになっていて、誰かしらちょこんと座ってマグネットで遊んでいます。
なるほどね。ちょうど良いです!
環境を作ることが遊びを変えると述べながら、こんなことが予測できていませんでした。ほんとに、椅子をひとつ置くだけでこのコーナーが活発になるとは、保育環境づくりは奥が深いです。
余談ですが、アメリカで保育をしていたときの椅子の思い出。
お部屋全体を見渡せる、ちょっと離れた場所に『タイムアウト』用の椅子が置いてあるんです。それは今集団活動を続けるには適していない状態の子どもがしばらく座る椅子です。叱られちゃうと、タイムアウトに行きなさい、と言われます。子どもはちょっとしょぼんとしてしばらく座っています。罰のようにも見えますが、全体を見ながらクールダウンする子もたくさんいました。日本の保育でもあるのかしら。見たことがないです。いつもタイムアウト椅子に座ってたあの女の子、今どうしてるかな?ときどき考えます♪