赤ちゃん人形

店内でのこと。
3歳近い女の子さん、とても丁寧に赤ちゃんのお世話をしてくれていました。
優しく抱き上げ、シフォンスカーフでくるみ、歌いながら静かに揺らしていました。椅子に座らせてあげてごはんの支度をしてくれたり、またベッドに寝かせたり。
ときどき手を止めて、他のお子さんが遊んでいる様子をじっと見ていました。
きっと、普段から周りのことをよく見ているのだと思います。赤ちゃんのお世話も、身近な方の様子をよく見ていたのではないでしょうか。

とても気に入っていたので、赤ちゃん人形をお家に連れて帰ることができることになりました。
ソフトベビーのお世話をしていたので、2体あったソフトベビーからピンときた子をすぐに決めました。

その後…とてもよく遊んでいるので、つい、高いところに展示していたシルトクレートベビーを、遊べるように降ろしてしまったんですね。すぐに気づいて「あ!もうひとり赤ちゃん!!」って、抱っこしてくれました。
しばらく、二人の赤ちゃん人形を抱っこしていました。

そのうち、ソフトベビーを降ろし、シルトクレートベビーのお世話に移りました。
もう、ソフトベビーのお会計も終わっており、ソフトベビーと一緒にお家に帰るところでしたが、シルトクレートの赤ちゃんがいいの…とシルトクレートベビーを抱きしめています。大人の事情でいろいろ説得したり、丸め込もうとしたりしていましたが、お子さんのほうがしっかりしていました。お子さんにははっきりした理由があったのですが、大人がそれを汲み取るのに時間がかかってしまいました。

3歳前の体格にはシルトクレートの少し小さいサイズがぴったりフィットしていたんですね。ちょっとソフトベビーは重たくて、頑張ってお世話していたようです。いろいろ説明がありましたが、「小さいお人形がいいの」と言ってもらえたときにやっとわかりました。

自分の好きなものや必要なものがちゃんとわかっていて、なかなか譲らない場面は大人にはちょっと大変かも。
でも、とても頼もしいことと思いました。シルトクレートの赤ちゃんと一緒に帰ることができることが決まったとき、とても喜んでくれて、周りの大人もその様子が一番嬉しかったと思います。

シルトクレートベビーは、1歳後半〜2歳児クラスさんにちょうど良い大きさの赤ちゃん人形かなと思いました。
ついこの前までお世話されていたのに、1歳から、もうお世話の真似をするんですよね。
周りの大人は引き締められちゃうなあ。